ランタン山域(ネパール)トレッキング日々の記録 2006年1月7日

1月7日

 キャンジンリ4773mに登るのに、堀田、鈴木両氏は、体調が悪く時間がかかるからと、5:00に出発した。私は、缶詰の桃をポーターと二人で食べ、二人で6:00過ぎに出発した。ポーターは、最初、登山道を辿るのではなく、宿から最短で登山道に辿り着くべく、山の斜面を直に近く登り始め、また、ペースが私にとっては速すぎたので、ゆっくり進むよう頼むと同時に、マイペースで登ることにした。キャンジンリ途中の、宿からタルチョ(チベット仏教の祈りの旗)が見える峰の端までは、キャンジンリ(標高差900m弱)の高さの約3分の2を占め、急登が続く。その後は尾根道だが、けっこうきつい。尾根に出るまでに一度休み、ポーターにエネルギー飲料を渡した。尾根に出ると視界が大きく開け、写真を撮る。しかし、まだ、前にキャンジンリの頂が北に立ちはだかっている。残り1時間の登りはきつかったが、頂上からの景色を見るため、力をふりしぼった。
8:30、頂上に着いた。キャンジンリの頂上には、堀田氏が少し前に着いていた。ランタンリルンが西正面に見え、昨日のところからは見えなかった東の氷河やヤラピークも見える。何と言っても、360度、巨大な山や氷河がぐるりと取り巻く景色が広がっているのである。日本の山では見られない光景である。登ってよかった、来てよかったと思う。しばらくの間(約20分)、景色を楽しみ、山々の写真を撮り、互いに記念撮影をした。ポーターに頼まれ、ポーターの記念撮影もした。8:50、頂上を出発し、一気に宿まで降りた。10:00、帰着。宿で、出発の準備をした後、食事をした。食後、脈拍数は、毎分85であった。
11:20、宿を出発し、帰路に就く。小春日和で快適である。堅実なペースで歩いた。空気が濃くなってくるので、呼吸が楽になってくるのを感じた。12:50、ランタン村を過ぎ、13:10粗末な食堂で休み、紅茶を飲んだ。1000Rs札しかなく、釣銭が無いというので、飴、キャラメル、魚肉ソーセージで代金に代えた。少し多すぎたと思う。
今まで見てきたところから判断すると、石楠花は、ゴラタベラを中心に、ランタン谷の下のほうからV字谷にかけて広がっている。つつじの類は、ランタン谷全域に広がっている。
15:30、Tibet Hotel(ゴラタベラ)着。ここからは、ランタンリルンの頂が見える。時間があるので、下着の洗濯の後、ランタンリルンのスケッチをする。その直後、頂が夕日に染まったため、写真も撮る。夕食、どこも同じメニューで、食べたいものがない。卵チョーメン、フライドポテトを頼んだが、微妙に味が合わない。口直しに、部屋に戻ってから、缶詰のマンゴーを半分食べ、残りは明朝食べることにした。