ランタン山域(ネパール)トレッキング 2006年1月

旅程

 旅程は次のとおりであるが、トレッキング参加者の休暇の都合、確保できた航空券の関係で、カトマンズ入りや帰国の時期が、人により異なっている。  
1月1日、三宅、日本出発。
 1月2日、堀田、鈴木、日本出発。
      三宅、バンコク経由カトマンズ入り。
 1月3日昼過ぎ、堀田、鈴木、カトマンズ入り、三宅に合流。
         このまま、ランドクルーザーで基点の村に向かう。
 1月4日朝、基点の村シャブルベンシ(標高約1450m)に到着、
ポーター雇用、トレッキング開始。
   6日昼、最も奥の村キャンジンゴンパ(標高3900m)に到着、近所の山を散策。
   7日朝、近所の展望のきく山(標高4773m)に登る。昼前、下山開始。
   8日夕、基点の村シャブルベンシに帰着、ここに宿泊。
   9日早朝、シャブルベンシを出発、昼、カトマンズ到着。
 1月10日昼過ぎ、三宅、堀田、鈴木、カトマンズ出発。
 1月12日、堀田、鈴木、バンコク経由、日本帰着。
 1月13日、三宅、バンコク経由、日本帰着。

トレッキング概要


  宿泊地   (標高(m))   次宿まで標高差 次宿まで距離(km標高差)時間
 シャブルベンシ(1450)基点    1030m   11km(94m) 8h
 リムチェ(2480)         1020m   15km(68m) 8h
 ランタン村(3500)         400m    7km(57m)4.5h
 キャンジンゴンパ(3900)   下り 950m   18km(53m) 4h
  キムシュン氷河下端付近(4400)登山 500m
  キャンジンリ(4773)     登山 873m
 チベットホテル(2950)    下り1500m   15km(100m)8h
 シャブルベンシ(1450)終点(基点)

 ランタン山域の今回のトレッキングは、ランタン川に沿って延びる巨大な谷を、人が住んでいる限界まで遡って行き、その付近の小高い山に登り、ヒマラヤの高山を間近に眺めて帰ってくるものである。ランタン谷を囲む山々は、基点の村シャブルベンシ付近では4000m級で、最奥の村付近では7000m級である。また、ランタン谷は、標高の高い上流部は氷河に削られてできたU字谷になっており、その谷底部は草地や低木の藪になっている。下流部はV字谷になっており、その谷部は森林地帯である。シャブルベンシからリムチェの少し先までがV字谷の林間コースであるが、勾配が少しきつく、U字谷に入ってくると道の勾配はゆるくなり、ランタン村からキャンジンゴンパ間は、その手前よりゆるくなっている。 我々は、高地に体を慣らすため、また、持続的に歩けるよう、時速1〜2km(休憩時間含む)と、ゆっくり歩いている。高さ方向に見てみると、シャブルベンシからランタン村まではほぼ同じペースで歩いており、負荷一定で歩いていると考えられる。ランタン村からキャンジンゴンパまでは、標高3500mを超えており、空気が薄いため、また、高度順応のため、ペースを落として歩いている。下りは登りの倍近いペースで歩いているが、勾配のきつい区間ではペースが少し落ちている。 景色について見ると、V字谷の林間コースでは、日は射さず、視界はあまりきかない。U字谷に移り変わる頃から、視界が開け、高い山の頂上がところどころに顔を出すようになる。また、植生も、標高に従い、高木から中木、低木に、そして草地へと移り変わってゆく。そして、キャンジンゴンパ付近になると、高山が直接見えるようになり、近くの小高い山に登ると、360度7000〜6000m級の山や氷河の大パノラマが広がっている。  トレッキングのための道は、一番奥の村までは、山の民の生活道路であるが、林間の山道、草原の丘陵の道、村の中の道等様々である。その奥には家畜の放牧のための道や、チベット仏教の祈りの旗が祭られた峰々に登る登山道などがある。生活道路は比較的はっきりしており、地図さえあればあまり迷うことはないと思われるが、生活道路とはいえ、山道らしく急勾配の道もけっこうある。また、一番奥の村の奥は、まさしく山である。