ランタン山域(ネパール)トレッキング日々の記録 2006年1月8日

1月8日

 6:00、起床。6:40、朝食。窓の外を見ると、ランタンリルンが朝日を浴びて美しい。外に出て写真を撮る。夕食、朝食、宿代込みで、650Rs。支払いを済ませ、7:00、Tibet Hotelを出発する。ここから先はV字谷の川沿い林間の道となり、不審者が身を隠し易い環境であるため、賊に襲われにくいように、3人がほぼ一緒に歩くことにする。最初、しばらくは、石楠花の大木が群生する地域を通る。また、巨岩の間を水が流れ落ちる谷川はすばらしい。谷が深く、日がよく射さないため、光不足で写真がうまく撮れないのが残念である。足早に山道を下る。
 11:10、Bamboo着。紅茶(25Rs)を飲みながら、クッキーやチョコレートなど携帯食を食べ、休む。幸い谷に日が射していたので、他の個所より迫力に欠けるが、谷川の写真を撮る。12:00、出発。13:00、Domen着。谷から引いた水で顔を洗って、昼食とする。紅茶と卵入りインスタントラーメン。食後の脈拍数は毎分63であった。標高の低いところへ下る毎にどんどん呼吸が楽になってゆくのは感じていたが、脈拍数にもそれが出ている。
 15:20、起点の村シャブルベンシに着く。堀田氏が、ポーターからここに温泉があることを聞き出しており、早速入る。温泉は、トリスリ川の急峻な岸辺にあり、1メートル数十センチ角のコンクリート製の浴槽の他に、岩穴の浴槽が一つあり、この湯が一番温かく湯加減も良かった。子供が二人入っていたが、更に堀田氏と私が入り、浴槽はほぼいっぱいになった。ネパールの温泉では裸で入ることは許されていない。あまり肌を他人に見せてはいけないのである。男性は、少なくとも、ブリーフではなく、トランクスをはいていなければならない。今回の旅では、防寒上、化繊のトランクスをはいていたので、そのまま入った。コンクリートの浴槽の一つには、ぬるま湯が筒から出ており、子供が石鹸で体を洗っていた。岩穴の温泉でしばらくくつろぎ、上がった。なにしろ日本を出てから8日間お湯に一度も浸かっていないのだから、ありがたかった。入浴料がただというのもありがたい。着替え用の建物などはまったく無い。対岸の山からは丸見えだが、民家からは全く見えない位置にあるため、裸で着替えた。これに対し、ポーターからは、タオルを巻いて着替えてほしいと言われた。
 16:00前、迎えの車が来ることになっているブッダロッジに着く。車はまだ来ていなかった。車が早く来れば、できるだけ今日の内にカトマンズの近くまで行くつもりで、食事をしながら待った。また、ポーターに支払いをした。3人それぞれの働きに対する評価に応じて、基本料金にチップを上乗せした。チップは、47才のポーターには750Rs、30才には200Rs、19才には50Rsと堀田氏の履き古した靴とした。17:00過ぎ、車が来た。今日中にはDuncheの南の軍の検問所は越えられないとのことなので、今日はここで泊まり、明朝5:00に発つことにした。明朝は早いので、夕食代と宿代を払った。335Rsであった。18:30頃部屋に入り、(堀田、鈴木両氏は、食後温泉へ)荷物の整理等をした。20:00頃、爪切りを借りに食堂へ降りると、堀田、鈴木両氏を含む話の輪につかまった。フリーのトレッキッグガイドに私の日本の連絡先を教えるよう何度も頼まれたが、意味がないので、最後まで断った。また、我々の運転手がオーストラリアの女の子をカトマンズまで乗せてくれないかと言ってきたので、料金をシェアすれば乗せることにした。結局、それならいい、バスの切符もあることだし、となった。22:00過ぎ、就寝。